先日行われた公立高校前期入試問題についてです。
県教育局は5教科(500点満点)の平均点の合計を275点と予想して
います。内訳は国語60点社会55点数学50点理科55点英語55点。
問題を見た感じでは全体的には難易度は低くなっているのではないか
と思われ、予想平均点については納得できる部分もあります。しかし
科目別に見ると、ますます成績の開きが大きくなるのでは、と思う部
分もありました。
科目別では
国語:例年通り、「読める」生徒と「読めない」生徒で大きく点数
は変わりそうです。最後の古典では漢文も入り、苦手な生徒はより
苦戦を強いられたのでは、と思われます。漢字は比較的簡単だった
気がします。
数学:考えさせる問題が多く、点数の開きは大きくなりそう。これ
までと大問1の二次方程式の問題の出方が変わっているので、対応
できなかった生徒は多くなりそうです。関数の問題より図形の方向
へよりシフトされた気がしています。思ったより点数は二極化する
と思います。
英語:長文が短くなっているような気がします。五文作文など書く
問題が多いのは相変わらずですが、穴埋めなどがやや簡単になって
いるような気がします。平均点は上がるのではないかと思われます。
理科:序盤の一問一答は簡単で、例年の「実験」の問題というイメ
ージが変わりつつあります。分類の問題が遺伝の問題とリンクされ
ていたので、得意不得意が分かれるかもしれません。
社会:表やグラフから答えを導き出す問題が増えてきていて、知識
だけを問う形からだんだんと変わってきています。地理に関しては
簡単になった気がしますが、基本的な知識である県名を問う問題で
は意外と不得意な子が多い北陸が出ていて興味深かったと思います。
歴史では予想通り近世が出ていました。
実際の点数については6月頃に教育局から発表されますので、それ
を見て来年受験の生徒たちへ伝えていこうと思います。
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