PTSで毎回出席している「埼玉私立中学校1月入試研究会」(5月20日
浦和ロイヤルパインズホテル)に参加してきました。大学通信の安田
賢治先生の進学結果分析は大変参考になりましたので、その一部を紹介
します。
大学志願者のピーク(18才人口がMAX)といえる1992年と2010年
を比較すると、志願者数は121万人→74万人、入学者数は79.6万人
→69.5万人と減少しました。現在は安全志向、現役志向で、これは経
済的要因が大きいといえます。また全志願者の5割以上を上位の22大
学が占めており、人気は集中してきています。大学選びのポイントも
「自分のやりたい勉強ができる」(68.9%)から「就職に有利な大学」
(70.5%)が一番となりました。
2011年度入試を2010年度と比較すると、理高文低(理系が人気)と
いう傾向が見えてきました。以下に2010年度を100とした場合の各学
部の2011年度比を紹介します。
医療 118
薬学 104
農 108
理工 105
社会福祉 98
経営 96
商 95
法 93
就職に有利な学部は(就職率)
看護 95%
医療 90%
社会福祉 82%
となり、人気学部となる理由がはっきりと見えています。
東大合格者数は、今年埼玉県が大幅に伸びました(89名→104名)が、
例年埼玉県と千葉県を合わせて190名前後と総枠数は変わらないので、
千葉県が減った(103名→86名)ということです。
全国で見ても東大合格者数二桁の高校は78±1校(過去5年間)と一定
しています。埼玉県でも開智・栄東が合格者を二桁とした一方、減少した
高校があるということです。
さすがに分析のプロですね。大学通信の資料はサンデー毎日でも目にする
ことがあると思います。たいへん役立つものばかりですね。
中学受験の情報としては、2012年4月に西武台新座中が開校。2013年
4月に武南学園(蕨市)が幼稚園跡地に中学校開設の準備をしています。
Continue reading “1月入試研究会”