PTSでは私立各校の学校説明会に参加しています。今回は9月に大宮
ソニックシティーで開催された「24年度中高説明会」(私立59校県立8校)
に参加してきました。その中から生徒さんが多く受験するいくつの学校
について紹介します。
浦和実業:
中学部は2月入試を無くす。加点制度による2月入試合格者の質が問題。
高校部は7月北辰から見る。評定か北辰のどちらかが基準をクリアすれ
ば良い。募集は中高一貫のため40人減。通知票で「1」がある、欠席が
3年次15日以上は不可。3月10日入試を設定するが、併願のため受かり
にくい。一般入試で不登校生も受け入れているが、3分の1は既に退学。
開智・開智未来:
今年も昨年同様同時受験可能(高校の問題は共通)。受験料の優遇制
度あり。出題はマークシートから記述に変更。数学などは途中式で加
点もする。開智高校のS類では内申は見ない(基準偏差値クリアのみ)
が、他は「偏差値+内申(9科合計)」が基準に達していれば良い。
未来中は浦和・一女・宇都宮高校への外部進学制度を設けることを
検討。(受験した後でも戻ることは可能) 未来高は北辰等2回の平均
が基準クリアで可。開智未来ではボランティア活動で草むしりを依頼
したところ、父母が100名以上集まり、毎朝6時には4、5名の教師が既
に学校に来ているということです。このように「やる気」が前面に出
ている学校は伸びていくでしょう。
大宮開成:
H8年度の共学時13名だった男子が現在1800名中60%。募集は中高一貫
の90名がいるので410名。特別選抜は5科で国公立を目指すが、他は全
てのコースでMARCH以上を目標にする。北辰の結果3回の平均で100%
約束するとのこと。3科・5科のいずれでも良いが、上位2コースは3科
のみ。併願は単願プラス1(併願Bはプラス2)。中学は特別進学・英
数特科の2クラス募集。
小松原女子:
公立入試の制度が変わり受験者数が増えている。一方退学者数は年々
減少。小人数制の特進選抜は毎日放課後に英単語テストを行い、でき
なければ翌朝再度と厳しい。進学の結果も出てきており、進学選抜で
は指定校枠を使って進学できる。北辰・アップテストも見てくれる。
栄東・埼玉栄・栄北:
栄東中は受験者数が激増しているが、理由は東京・神奈川の試し受験。
そのため偏差値が上昇。開智とは逆にαコースの記述問題を廃止して
マークシートのみとする。そのため結果によってはアドバンスでOK
をもらっていた場合も、αへのスライドも可能。過去問対策が重要。
埼玉栄は理事長=校長の体制を改革。入試は事前相談をすべき。色々
とプラス点を見てくれる。中学は4科ではなく2科受験が増えている。
栄北は生徒1010名中152名が兄弟姉妹関係で入学している。これは学
校の人気がある証拠。基準は9科で「1」がなし、欠席20日以内で、偏
差値は単願が7月からの平均、併願が9月からの平均で見る。良ければ
加点もあり。
3校とも2月受験はなし。1月のみ。
浦和学院:
昨年約4000名が受験。昨年と大きな変更はなし。自己PRカードで該
当する項目があれば加点。学校側でコース名を書いた場合は必ず合格
する。基準としては3年次通知票「1」はダメ。欠席も3年間40日を超
えると、理由があっても不可。アップテストは見ない。
西武台:
基準としては1学期・2学期のどちらでも評定のみでもOK。ただし基
準偏差値を下回ると不可。6月以降の2回の平均を見る。
来年4月西武台新座中が開校。
他にも小松原は受験の際に面接を実施する、という話もありました。
いずれの学校も「確約」という言葉を使うのは避けていますが、事前
相談で「大丈夫」「合格」などと言ってくれるところもあります。い
ずれにしろ、私立の場合は個別相談に行くことが合格への近道になり
ます。
今年の合格目安についてお知りになりたい方はPTSまでお問い合わ
せください。
前回の記事のコメントでトミー先生も言われています通り、遅くとも
11月には一度個別相談に行かれることをお勧めします。
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