国語が苦手な生徒の特徴は・・・とにかく文を「読まない」
これに尽きます(苦笑
読むのが苦手とか、読んでるうちに訳がわからなくなる、とか色々な
言い分はありますが、結局のところ長い文を見ると無意識に読まずに
済ませようとして、ついつい傍線部などの問題のところだけを見て、
その近辺を見るだけ、というケースが多いみたいです。
こんな生徒は一緒に問題を読んで、設問ごとに解かせると、意外に
正答することが多いのです。
つまり、「読み」さえすればある程度できるはずなのです。
普段から「読書」の習慣があれば一番良いのですが、受験生の場合
今から急に始めても、決して無駄ではありませんが、時間がかかります。
ですから、普段からやっている業者テストの過去問とか、公立入試の
過去問を、うまく使うことが良いでしょう。
時間をかけても良いので、まずは問題をちゃんと「読む」ことから始めて、
傍線部、設問のところに来たら、その度に問題を解き、読み終わった時に
は大方の問題が解答されている、というような訓練をしていきましょう。
答え合わせで正解を見て、納得できなければなぜそれが正解なのかを
誰かに聞いてみるのも必要です。
求められる解答のパターンを掴む、というのは良い訓練になります。
これらのことを生徒と一緒にやると、結構苦手意識が無くなるのです
が、お試しになってはどうでしょう。
また、公立入試の場合は「作文」があります。
これも事前の訓練次第で結構克服できるものです。
同じような話になりますが、まずは「書く」ことから始めないといけま
せん。そして書いた文章を「誰かに見てもらう」のが一番良いです。
大体の生徒は他人に自分の書いた文章を見られることを恥ずかしがる
と思います。でも、それでは上達しませんよね。
自分では気づかない部分も、他人の目を通すと見えるものですし、批評
を怖がっては、他人に伝わる文章を書けるようにはならないと思います。
ですから、ご両親、学校の先生や私たち家庭教師、塾の講師など、周り
の大人が、否定から始めるのではなく、「こうしたらもっとわかりやす
くなるよ」的なアドバイスをしてあげると、生徒も少しづつ自信を持て
ると思います。
わたしも、現在これらのことを生徒と対策中ですが、生徒から「こんな
内容でどう?」みたいな質問をもらえるように、励ましながら「書かせ
て」います。
選択問は良いのを選ぶ前に、ダメなものを消しましょう。そして文中にこうあるからこっち、というやり方がいいでしょう。
小説では、自分ならではなく、主人公はと考えましょう。
地の文、動作、せりふ、背景描写などにヒントがあります。
作文は書けば少しはもらえますから、白紙はもったいないです。