新聞報道によると、県教委は2017年の公立高校入試から、数学と英語は
難易度が二段階に異なる学力検査を導入し、社会・理科の試験時間を
これまでの40分から50分に延長すると発表しました。
これまでの一律の入試問題では競争率の高い高校や逆に低い高校では、
受験生の得点が並び選抜しにくいという問題点があり、新制度では共通の
「学力検査問題」(全体の六割程度)と競争率の高い一部の学校を想定した
「学校選択問題」(四割程度、難易度高い)を用意するようです。
社会と理科の試験は時間不足となる傾向があったため、他教科と同じ50分
に延長し、これで問題後半の正答率一割程度の問題などにもしっかり取り
組めるようにしたいようです。
この制度の導入に対し、埼玉教職員組合と埼玉高校教職員組合からは
「受験する前から選択されてしまう」、「受験の平等性について疑念を生む」
などの声明がだされているようです。
問題を出す側の高校が選択するのですから、「平等性」については特に
疑念はなさそうですし、どんな問題であろうと同じ高校を受験する生徒は
「同じ問題」を受けるのですから問題はないはずです。
むしろ「ウチの学校ではここまで教科書終わってないぞ」みたいなケース
が起こらないように、むしろ中学校側が「公平性に配慮」してほしいもの
ですね。