埼玉県教育委員会より発行される「埼玉県学校便覧」から県内公立高
等学校の学年別生徒数を毎年確認しています。生徒数は入学時と卒業
時では変化しています。
人数の変った学校の上位10校を発表しますが、生徒数が減る要因は留
年・退学、転居等による転校があり、反対に編入・転入による生徒数
の増加もあります。この数値は入学時の生徒数が3年生になった実質2
年間で何人減少したのかと、減少率が何%かを表記したものです。昨
年の順位も( )に表記しました。
【公立高校】
1.川口工業 90名 37.0%(1)
2.狭山工業 79名 32.6%(3)
2.玉川工業 79名 48.8%(4)
4.大宮工業 78名 27.5%(21)
5.進修館 65名 16.3%(43)
6.三郷工業技術 54名 26.1%(24)
7.越谷総合技術 58名 18.2%(79)
8.浦和工業 56名 23.4%(13)
9.宮代 55名 23.1%(6)
10.上尾橘 54名 26.2%(2)
川口工業はここ数年連続1位です。前回まで2位常連だった上尾橘は順
位を下げています。2位の玉川工業は募集停止校です。全体的に上位は
工業系・専門系が多く占めています。
昨年9位の鳩山が11位、同15位の岩槻北陵が12位で、下位校=生徒数減
の上位という傾向も続けて見られますが、改善に向かっているケース
もあるようです(統合や各高校の取り組みで)。
このような事態が長く続く高校は、入学してからのフォローに力を注
ぐなどの対策が必要でしょう。
これから志望校を選ぶにあたって、このような情報も目を通しておく
と良いかもしれませんね。
「進みたい進路」ではなく、「進める進路」を選んだ結果ですね。
なぜ高校へ進学するのかを考える事もなく、周囲の空気にただ
流されて、皆が行くからとりあえず進学する典型のように見えます。
留年や中退くらいで人生は決まりませんが、そこから這い上がる
だけの覚悟を、果たしてその人間がどれだけ持てるでしょうか。
埼玉県の高校中退者数は全国的にも上位だと聞いています。
せっかく縁あって入学した高校です。
頑張って卒業してもらいたいものです。