大手新聞で興味のある記事を見かけました。
埼玉県では2014年に県教委が推進ガイドをまとめ、16年4月に小中一貫教育
を制度化する改正学校教育法が施行されてから、小中学校の区別をなくし
これまでの「6・3制」にとらわれずにカリキュラムを柔軟に編成しやすくした
「小中一貫校」の設置が広がっているということです。
これは中学に進学した後に生徒が学習面・学校生活などで生じるいわゆる
「中1ギャップ」の解消を目標にしたものですが、それと同時に近年の少子化
に対応するものとして推し進められているようです。
記事に掲載されていた埼玉県内の例では、
春日部市:庄和地域の宝珠花(児童数53人)・富多(児童数43人)小学校と
江戸川中学校(生徒数66人)を統合して、2019年度に義務教育学校を開校。
公立の義務教育学校の設置は県内で初。学年の区切りは「4・3・2」として
小5から教科担任制を導入。
坂戸市:2015年、城山小を城山中の敷地内に移転し、小中一貫校として
「城山学園」を開校。小中兼務の校長は1人、教頭は小中に各1人ずつ。
学年の区切りは「4・3・2」。中学の教員による小学での授業や、小学5~6
年生の中学の部活動への参加もある。
飯能市:2019年度、山間部の東吾野、西川、吾野の3小学校を統合。
隣接した西川小と吾野中で施設隣接型の小中一貫校を開校予定。
戸田市:隣接する戸田東小と戸田東中を建て替えて、施設一体型の小中一
貫校を2021年度に設立。JR埼京線戸田公園駅近くに大型マンションが造成
された事で児童生徒数が急増した結果、計約1900人の生徒数になる見込み。
今後もこの流れは続くものになるでしょうね。
学年の区切りが「4・3・2」になったことで、これまでのブツ切りの教科の内容
がわかりやすいものになることを期待しています。
これらの学校の高校進学実績なども今後注目したいですね。