毎年この時期にPTSでは公立学校の教職員の不祥事についてまとめて
います。昨年10月から今年9月までの分を紹介します。
傾向としてこれまでは交通違反・事故が圧倒的に多かったのですが、
近年は性犯罪や暴力・体罰が目立ってきました。
平成24年10月~平成25年9月の処分件数28件の内訳です。
*性別 男:25件 女:3件
*年代別
20才代: 4件(14%)
30才代: 5件(18%)
40才代:10件(36%)
50才代: 6件(21%)
60才代: 3件(11%)
*事件内容別
交通違反・事故: 8件(29%)
横領・窃盗 : 2件( 6%)
暴力・体罰 : 7件(25%)
性犯罪 : 8件(29%)
その他 : 3件(11%)
昨年度14件だったのが倍増です。年代別では30才~50才台のいわゆる
「ベテラン」教師に多いことも最近の特徴です。
昨今の情勢から厳しく対応したことで「暴力・体罰」問題を中心に見え
易くなったこともあるかも知れません。全体の4分の1が「暴力・体罰」
であることはその推測を裏付けます。
あきれるケースでは、修学旅行先で、男性教師が生徒4人に女性教師を
海に投げ込むように教唆した、という事件などもありました。
「交通違反・事故」では8件中「酒気帯び」が4件と半数を占めており、
モラルの低下が感じられます。
また「性犯罪」も相変わらず高い割合です。安心して生徒を学校に預け
られない時代が来ています。
さらに自宅で麻薬を製造して処分された主任教諭もいました。
教師や警察官、医師などは、適性や志望の動機も加味して採用するべき
ではないのかな、と最近感じています。
教職員の懲戒処分を追跡している理由は、このようなことを一刻も早く
無くして欲しいという思いから警鐘を鳴らす意味で行っているものです。
教育に関わる者として状況の改善を願っています。