PTSでは毎年この時期、教職員の懲戒処分についてまとめています。
調査開始以来の過去6年半と合わせて報告します。
平成20年4月~平成26年9月の処分件数167件の内訳です。
*性別 男:143件 女:24件
*年代別
20才台:33件(20%)
30才台:34件(21%)
40才台:39件(23%)
50才台:54件(32%)
60才台: 7件( 4%)
*事件内容別
交通違反・事故:66件(40%)
横領・窃盗 :16件( 9%)
暴力・体罰 :18件(11%)
性犯罪 :44件(26%)
その他 :23件(14%)
「交通違反・事故」が圧倒的に多いのですが、昨年は「横領・窃盗」が8件
ありました。また、「性犯罪」が増加しています。「暴力・体罰」に関しては
対策がされると減り、少しするとまた増える、の繰り返しです。
平成26年10月~平成27年9月の処分件数24件の内訳です。
*性別 男:19件 女:5件
*年代別
20才台: 7件(29%)
30才台: 4件(17%)
40才台: 4件(17%)
50才台: 8件(33%)
60才台: 1件( 4%)
*事件内容別
交通違反・事故:10件(42%)
横領・窃盗 : 0件( 0%)
暴力・体罰 : 3件(13%)
性犯罪 : 9件(38%)
その他 : 2件( 7%)
昨年度は18件、今年は24件と件数は増加でした。年代別では20才台と
50才台、若手とベテランに多くなっています。
昨今の情勢から「暴力・体罰」は減少しましたが、圧倒的に増えていた
のが「性犯罪」です。セクハラが5件、盗撮が4件と呆れる状況です。
SNSなどに画像・動画をアップしたりする風潮のせいなのでしょうか。
セクハラと盗撮は処分も重く、停職あるいは免職となっています。
「交通違反・事故」では、10件中「酒気帯び」が2件で、いずれも免職
処分になっています。「その他」の2件は校長と教頭が、大学の推薦が
1名の枠に対して2人推薦し、そのうち一人が結局進学できなくなった
という、生徒にとって不幸な事件の責任を取ったものでした。
毎年この教職員の懲戒処分を追跡しているのは、このようなことを少し
でも減らしたいという思いから警鐘を鳴らす意味で行っているものです。
抑止効果が働いてくれることを期待します。