7/26 東京のTKP御茶ノ水カンファレンスセンターにて
「2018英語教育ソリューションセミナー&教材展示会」が開催され、
PTSも参加しました。
↓会場入り口
2020年の大学入試改革の目玉として英語の大幅な改定が進んでいます。
従来のものと違い、「読む」、「聞く」、「書く」、「話す」の4つの
技能に分けられ、その中でも「話す」は会話的なものとプレゼン的なもの
に区別されるため、実際は5技能だとも言われています。
早稲田大学の政経学部などは2021年度入試の合計点200点のうち95点
を英語が占めることになるようです。
国立大学も現状、東京大学のみが英語認定試験導入の是非について方針が
定まっていませんが、おおよそ受け入れていく方向になっています。
これに備えて小中学校の英語教育がどうなっていくかについて、
エデュケーショナルネットワークの上野伸二氏による「英語教育改革
の現状と動向」という特別講演が午前中に行われました。
↓講演会場
その内容は、
文科省による目標設定には2017年段階ではまったく届いていないという
事実があること。
その目標は中学校卒業段階で英検3級程度の学力50%(現状40.7%)、
高校卒業段階で英検準2級程度の学力50%(現状39.3%)である。
覚えるべき英単語数が、中学卒業までに現状1200語程度から今後
2200~2500語に増え、高校卒業レベルでは4000~5000語になる。
そのために現在小学校で始まっている英語教育において600~700語
程度の英単語を習得させるというもの。
2018年と2019年は移行措置期間だが、2020年に小学校が2021年に
中学校が新教科書を使用することから、現小6生が一番の犠牲になって
しまう。大学受験でも「絶対に浪人できない」状況。
今、小学校で使用されている英語の教科書は完全に新機軸で、教科書は
あくまでも答えを書くためのもので、実際はデジタル教科書に含まれる
大量の英語を聞き取って答えるというスタイルになっている。
中学生が英語で躓くのはだいたい中1の3単現なので、小学校は3人称の
単数複数を扱わない作りになっている。
などでした。
学校でも良い授業を行える教師とそうでない教師に分かれてしまっている
ことから、塾・予備校の教師も相当な実力が求められていくという話で
した(正しい発音・知識など)。
この中でさいたま市は全国の自治体の中で最も小学校の英語教育に力を
注いでおり、中学校の英語力が全国でもトップレベルでした。
ただ、英語は学力格差が大きな科目で、平均点があてにならない科目で
あるというのが学力分布で明確になっています。要するに上位と下位に
二分化しているということです。
このように大学入試改革の影響で、今後の小中高の英語学習は大きく変化
せざるをえません。
午後には実際に教材を使用して「授業体験ワークショップ」も行われました。
↓教材展示会場
これまでの英語学習とは思い切り方向性が異なることから、混乱が予想され
そうです。
詳しくは今後家庭教師を通じて各ご家庭にお伝えできるようにしていきます。