埼玉県教育局から平成29年度の公立高校入試の変更点が発表されて
います。その内容は以下の2点です。
1.学力検査時間の統一
学習指導要領に示された思考力、判断力、表現力等の能力をみる問題
に対して受検生がしっかり考えて解答できる時間を確保するため、社会
及び理科の学力検査時間をこれまでの40分から50分に拡大します。
2.学力検査問題の改善
数学及び英語の学力検査問題については、正答率が極端に低い問題
があるなど難易度の設定等に課題がありました。そのため、数学及び
英語の学力検査問題について、受検生一人一人が最後までしっかりと
取り組み、力が発揮できるよう内容を改善します。なお、学校の判断に
より、例外的に問題の一部に応用的な問題を含む学力検査(学校選
択問題)を実施することができます。また、「学校選択問題」は県教育
委員会が作成します。
要するに
・理科・社会は記述問題を増やし時間も50分で他教科と揃える
・英語・数学は解き易い問題を増やして少し簡単にするが、新たに
作成する応用問題を含む「学校選択問題」を学校ごとに選択できる
ということです。
会場模試も現在の時点でUPテストは「学校選択問題」レベルを取り入れ
る方向で、理科・社会の時間も50分にするようです。
北辰テストは変化なしの模様です。両模試とも受験者数に影響が出る
かもしれません。
今後心配なのは、平均点あるいは合格のボーダーラインとなる点数が
どうなるのかです。塾や学校などでは混乱が必至ですね。
様子を見守りたいと思います。