文科省が4日、全国の公立小中高校対象にした2015年度の「英語教育
実施状況調査」の結果を発表しました。
今回は中学と高校の3年の英語力を初めて公表しています。
上位になっている県は英検などの外部受験を積極的に勧めたり、指導
法に関する教員の研修を行っているところが多いようです。
さて、埼玉県内の公立校に通う生徒の英語力は、中学3年で7位ですが、
高校3年では14位に順位が下がってしまいます。群馬などは逆に高校の
段階で上がっています(全国1位)。
県の教育委員会はその原因を「中学から高校への橋渡し」と捉えている
ようです。そのため高校段階での新たな取り組みを検討するようです。
うがった見方ですが、中学の英検3級相当の数字が良いのは埼玉県の
入試で内申点が大きなウェイトを占めていることも影響しているのでは
ないか、と思っています。塾などでも積極的に検定を受けさせますので
その結果が反映されているのではないでしょうか。
いずれにしても、結局は「英検」という尺度で測った結果ですので、必ず
しもこれが本当の意味での「英語力」と言えるのかも微妙なところですね。