中間テストを控えて対策中に、生徒が一言。
「今やってるこの平方根とかって将来何の役に立つの?」
予期してた質問ですね。確かにこれらが役に立つ場面はあまり浮かばない
というのが実際です。
概ね中学校で習うことは社会人になった時に、一般常識の範囲ですよね。
特に社会の公民分野などはニュースで報道される内容そのものです。
しかし、今後高校以降の高等教育で学ぶことの多くは、現実の生活では
ほとんど使わないでしょう。
ある教授が大学で生徒に前述のような質問を受けたとき、答えたそうです。
「何の役にも立たないけど、将来何か困難な問題にぶつかった時に、解決
するための”考え方”を養うために勉強しておく」
生徒に今、これだけを答えても漠然としていて納得できないでしょう。
そこで、これまでの内容を話した上で、
①現実に今テストの範囲なので、成績を収める上で得点を取る必要がある。
②今後高校受験でこの部分も含めて問われるので、覚えておく必要がある。
と答えました。
生徒はこう言いました。「いや、正直言うとやりたくないだけなんだよね。
でも、やらない訳にはいかないもんね」
生徒もちょっと疲れてただけなのかもしれません。
しかし今後も色々聞かれた時に、真摯に答え続けるべきだと思っています。
理系なら平方根は必要ですし、文系でも統計などで使います。国公立大は文系でも数学を必要とする場合がありますし、高校では必ず数学がありますよ。