前回紹介した医学部の入試不正問題で、ついに東京医科大の医学部
入試で女子を不合格にした件で不合格となった女性を支援する弁護
団が、慰謝料などを求めて大学を提訴する考えであることが報道さ
れていました。
弁護団は、不正に不合格にされた受験生に一人当たり10万円の慰謝
料と受験料の返還などを求めるようです。
今後色々な大学で同様な訴えが起きる気がしますね。
「身から出た錆」としか言えません。
前回紹介した医学部の入試不正問題で、ついに東京医科大の医学部
入試で女子を不合格にした件で不合格となった女性を支援する弁護
団が、慰謝料などを求めて大学を提訴する考えであることが報道さ
れていました。
弁護団は、不正に不合格にされた受験生に一人当たり10万円の慰謝
料と受験料の返還などを求めるようです。
今後色々な大学で同様な訴えが起きる気がしますね。
「身から出た錆」としか言えません。
ここしばらくマスコミ報道で大学医学部の不正入試問題について
触れられていました。
要点は
これらのことのようです。
このうち一番大きな問題点は④かもしれません。
日本は「男女平等」な社会のはずです。これが否定されていることは
やはり受験をした学生たち、その家族にとって納得はできないでしょう。
①と②についてもやはり「不平等」ではないでしょうか。
どうしても医者になりたくて頑張っている人の努力を無碍に扱っている
気がします。
⑤については「私立」であれば地元優先してもしかたないという解釈も
充分あり得ますし、③についても大学出身者の子女であれば多少優先され
るケースも致し方ない気もします。ただ、あくまでもこれを行うのであれ
ば特別に「枠」を設けて行うべきな気がします。その上で平等な合格者
数を提示していれば良いのではないでしょうか。もっとも、「地域枠」
がありながら、それを一般の受験者や特定の受験者に「流用」していた
ケースもあったようですが…。
さて、問題のあった大学の医学部では「追加合格」という形の措置をとる
ところが多いようです。ただ、そのことで今後大きい割を食うのが今年や
来年の受験生たちになるかもしれません。「追加合格者」を出す代わりに
新年度の合格者の「枠」を縮小するケースがあるからです。
このような「後の世代にしわ寄せ」的な発想をいつまで私たちの国や先人
たちは繰り返すのでしょうか。かなり心配です。
先週の報道でさいたま市立の小・中学校の建設・増築工事が中断している
というニュースがありました。
これは建設会社「エム・テック」を代表とする3社の特定共同企業体(JV)
が受注したもので、さいたま市立美園南中学校(緑区)の新築工事と、市立
仲町小学校(浦和区)の増築工事を請け負っており、これらの工事の進捗度
は美園南中が約45%、仲町小が約44%の状態(来年2月15日の完成予定)。
原因はこの建設会社「エム・テック」が民事再生手続きを申し立てしたこと
によるもの。
この会社、他にも東京都が建設中の2020年東京五輪・パラリンピックのテニ
スとカヌー・スラロームの会場施設工事の一部を受注しており、影響は大きそ
うです。
問題は来年4月の開校に間に合うかということですが、どうも難しそうです。
入学予定の生徒たちにとっても不安な状況ですね。
これをうけて、さいたま市教委は保護者説明会を開き、今後の対応を説明する
ようです。
なんとか生徒たちのためにも工事ができるだけ早く進むことを願います。
先月末に埼玉県の過去5年間の公立中学生数の推移を紹介しました
が、今回は主な増加率をH21~30年の10年単位で資料にまとめたの
で紹介します。
↓増加率が1.00以上の地区(さいたま市は参考)
この表には合併による増加率の高い地区(川口・久喜・加須)は含み
ません。
伊奈町の増加率は1.59と驚くほどになっています。ベッドタウン化が
進み、大型ショッピングモールなどが影響していると思われます。
あと目立つのは西武線・東武東上線沿いの地区です。
さいたま市はついに減少に転じてしまいました。
生徒数増加地区は今後学習塾や、PTSのような家庭教師派遣業のねら
い目になるでしょう。
今後も毎年県発表のデータをチェックし、まとめていきます。
県が発行している学校便覧から、ここ5年間の中学校生数の推移を
表にまとめてみました。
↓
少子化の影響でしょうか、着実に減少しています。
さいたま市などでも10年間で見ると約1%の減少です。
市ごとで見るとこの10年で合併関係なしに増加しているのは
坂戸、志木、鶴ヶ島、草加、戸田、新座、蓮田、日高、吉川、和光など
で、それでもここ数年で見ると減少に転じているところもあります。
それでも埼玉県はまだ減少率的にはマシな方かもしれません。
国の将来が気にかかります。
今回は中学校(3年生)の結果です。
↓全国の結果から抜粋
黄色が関東近県で白抜きが埼玉県の結果です。
緑は全国平均となります。
また下段にさいたま市の結果も載せています(順位は政令指定都市内)。
埼玉県は国語AとBの合計点で見ると31位(昨年35位)、数学AとBの合計
点では22位(昨年29位)、理科は34位(比較データでH27年が35位)という
結果でした。
また、さいたま市は政令指定都市20都市中で国語1位、数学2位、理科3位
でした。
都道府県別の結果で埼玉県は関東近県の中で栃木・千葉などとともに下位に
位置しています(理科は栃木が健闘!)。そして千葉・埼玉はすべての
教科で平均点以下でした。
さいたま市は逆にすべて平均を上回り、政令指定都市の中でも上位でした。
小学校編でも触れたように、さいたま市が2015年から始めた助言の効果かも
知れませんね。ちなみに英語の学力でもさいたま市は全国トップクラスと
いうことが知られています。
さいたま市が結果を出しているのですから、県も参考にして対策してほしい
ですね。
なんといっても2020年以降の大学入試は厳しい物になるわけですから、早め
に埼玉県全体の学力の底上げを諮っておいてほしいものです。
文科省から全国学力テストの結果がでていましたので紹介します。
今回は小学校(6年生)の結果です。
↓全国の結果から抜粋
黄色が関東近県で白抜きが埼玉県の結果です。
緑は全国平均となります。
埼玉県は国語AとBの合計点で見ると24位(昨年23位)、算数AとBの合計
点では34位(昨年40位)、理科は36位(比較データでH27年が41位)という
結果でした。
また、さいたま市は政令指定都市20都市中で国語1位、算数4位、理科2位
でした。
都道府県別の結果で埼玉県は関東近県の中で下位に位置しているのが気にな
ります。そしてすべての教科が平均点以下です。
さいたま市は逆にすべて平均を上回っていました。
これはさいたま市が2015年からそれまでの結果を分析し、対策についての
助言を始めたことが関係しているみたいです(昨年は市内43校が助言を受
けた)。
県としても何かしらもっと対策を講じないといけないかも知れませんね。
中学校の結果は次回に。
7/26 東京のTKP御茶ノ水カンファレンスセンターにて
「2018英語教育ソリューションセミナー&教材展示会」が開催され、
PTSも参加しました。
↓会場入り口
2020年の大学入試改革の目玉として英語の大幅な改定が進んでいます。
従来のものと違い、「読む」、「聞く」、「書く」、「話す」の4つの
技能に分けられ、その中でも「話す」は会話的なものとプレゼン的なもの
に区別されるため、実際は5技能だとも言われています。
早稲田大学の政経学部などは2021年度入試の合計点200点のうち95点
を英語が占めることになるようです。
国立大学も現状、東京大学のみが英語認定試験導入の是非について方針が
定まっていませんが、おおよそ受け入れていく方向になっています。
これに備えて小中学校の英語教育がどうなっていくかについて、
エデュケーショナルネットワークの上野伸二氏による「英語教育改革
の現状と動向」という特別講演が午前中に行われました。
↓講演会場
その内容は、
文科省による目標設定には2017年段階ではまったく届いていないという
事実があること。
その目標は中学校卒業段階で英検3級程度の学力50%(現状40.7%)、
高校卒業段階で英検準2級程度の学力50%(現状39.3%)である。
覚えるべき英単語数が、中学卒業までに現状1200語程度から今後
2200~2500語に増え、高校卒業レベルでは4000~5000語になる。
そのために現在小学校で始まっている英語教育において600~700語
程度の英単語を習得させるというもの。
2018年と2019年は移行措置期間だが、2020年に小学校が2021年に
中学校が新教科書を使用することから、現小6生が一番の犠牲になって
しまう。大学受験でも「絶対に浪人できない」状況。
今、小学校で使用されている英語の教科書は完全に新機軸で、教科書は
あくまでも答えを書くためのもので、実際はデジタル教科書に含まれる
大量の英語を聞き取って答えるというスタイルになっている。
中学生が英語で躓くのはだいたい中1の3単現なので、小学校は3人称の
単数複数を扱わない作りになっている。
などでした。
学校でも良い授業を行える教師とそうでない教師に分かれてしまっている
ことから、塾・予備校の教師も相当な実力が求められていくという話で
した(正しい発音・知識など)。
この中でさいたま市は全国の自治体の中で最も小学校の英語教育に力を
注いでおり、中学校の英語力が全国でもトップレベルでした。
ただ、英語は学力格差が大きな科目で、平均点があてにならない科目で
あるというのが学力分布で明確になっています。要するに上位と下位に
二分化しているということです。
このように大学入試改革の影響で、今後の小中高の英語学習は大きく変化
せざるをえません。
午後には実際に教材を使用して「授業体験ワークショップ」も行われました。
↓教材展示会場
これまでの英語学習とは思い切り方向性が異なることから、混乱が予想され
そうです。
詳しくは今後家庭教師を通じて各ご家庭にお伝えできるようにしていきます。
大手予備校カリスマ講師による4技能対策のセミナーがさいたま市民会館
おおみやで開催され、参加してきました。
↓セミナーの様子
現在の高1生からはじまる大学入試改革で、英語は「真に使える英語を身に付ける
ため、単に受け身で「聞く」「読む」ができるというだけではなく、積極的に
英語の技能を活用し、主体的に考え表現することができるよう、「話す」「書く」
も含めた4技能を総合的に育成・評価することが重要である」と文科省で改訂され
ました。
PTSではプロ家庭教師として何ができるか、何をすべきかを模索しています。
高校・予備校や専門学校ではできない指導を目指します。
↓導入される外部試験のレベルについて
学校説明会に参加すると各中学・高校もこれを意識してカリキュラム等で
違いを出そうとしていますね。
GWの前半が終了しました。
みなさんおそらくゆっくりと楽しんでいることと思います。
しかし!普段の生活と違って過度に自堕落な生活をしてしまうと元に
戻すのが大変ですよ…
多少ののんびりは結構ですが、夜更かしや寝過ごしもほどほどにして
おくことをお勧めします。
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