今月15日、市民会館に於いて私塾協同組合主催の「県立高校学校説明会」
が行われましたので報告させていただきます。
特にその中でも気になるトップ校の情報です。
大宮高校:
後期受験では前期受験者の8割が再チャレンジしており、2割は2ランク程
下げて受験している模様。人気の高さを裏付けています。理数科→普通
科を第2志望にしている生徒から合格者が出ている。したがって普通科の
上位に優秀者が多いのが特徴。調査書を重要視してないが、受験者層か
ら考えれば元々差がつかないのが現実。
浦和高校:
外部での活動も同等に評価していこうということで、調査票における特
別活動、その他の評価点を70点、70点(昨年は90点、50点)に設定。し
かしよほど高い実績が無いと70点は取れない。(数名しかいないそうです)
受験者のほとんどが9科評定で45、運動部であったことのメリットは無い
のが現実です。国語の作文では以前、満点の8点を取らせない採点をして
いたとのこと。漢字のハネ等、細かいところで理由付けをしていたよう
です。合格に必要な点は9割。「浦和高校を受験校に決めた理由」を入学
した生徒に聞くと、1位:塾の先生、2位:自分、3位:母親ときて、学校
の先生という答は7位だったそうです。
春日部高校:
今年からSSH(スーパーサイエンスハイスクール)を申請。1年生から
2クラスを理数クラスとして設定。3月の学校説明会で希望者を募り、人
数が多い場合には成績順で決定する。
センター試験は昨年360名、今年359名とほぼ全員が受験し、国公立の合
格目標は120名。図書館は20時まで開放しており、120席が埋まっている。
高校受験の際の特別活動評価点は55点だが、全国優勝で満点、評価され
るには県大会入賞が最低条件。(ただしレギュラー)野球のシニアリーグ、
サッカークラブチームも評価。生徒会は会長と副会長のみ、英検・数検
のみ評価。
川越高校:
SSHは5年目で、来年以降も申請予定。早慶上智で200名合格者を出し
ている。0(ゼロ)時間目の補講や、朝実習を実施。生徒の希望に応え、
「自主ゼミ」を行う。(例:一橋大小論文対策など)難関私立文系を目
指す「文系Ⅲ」コースを設けた。特色のある生徒を求めており、調査票
における特別活動、その他の評価点を70点、40点(昨年は60点、30点)
に設定。ただし、特別活動は県大会優勝レベルでないと差はつかない。
受験では最低でも8割必要。
熊谷高校:
他校に比べ、受験倍率があまり高くない。前期で274名合格。同点の受
験者が多かったため、入学者が多くなった。前期不合格者の74%が後期
も受験し、このうち40%が合格した。東大合格者は現役が3名、浪人1名
で、国公立の医学部には5名合格。調査票の特別活動は55点、部活動は
レギュラーのみ評価する。春日部高校同様、図書館の開放はPTAの
協力で20:30までで、多くの生徒達が利用している。
加点方式になったことで、受験ではボーダー上に10人程度絡んでくる
ようになり、同点ならば合格とするのは各校共通のようです。
SSH(スーパーサイエンスハイスクール)
特に科学分野に力を入れ、文科省から年間予算が出る。埼玉県では川
越、川越女子、浦和一女、大宮、春日部、早大本庄が指定校。
詳しくは↓
https://ssh.jst.go.jp/
トップ校の場合英理社はほぼ満点で、レベルの高い数と、満点を取りにくい国で差がつきます。都内のように独自問題でない限りは、9割以上が目安です。
もちろん難関私国立は異なりますが。