埼玉県入試の昨年度の問題と、来年度から始まる学校選択問題の数学
の問題を見て、「教えてる生徒が苦手そうだな」と思われた問題を挙げて
みます。
1番目
下の図の弧ABは円の一部です。この円の中心をコンパスと定規で作図
し点Pとしなさい。
この問題はAB間に点Cを作ってAC、BC(あるいはAB)の垂直二等分線
を引いて、交わった点をPとすればいいのですが、意外と正答率は良く
ありません。
2番目
下の図のおうぎ形の半径は4cm、弧の長さは7π(パイ)cmです。この
おうぎ形の面積を求めなさい。
この問題は半径が4cmならば円周は8π(パイ)cm(直径×π(パイ))なの
で、おうぎ形の円に対する割合が7/8ということになりますから、
4×4×π(パイ)×7/8=14π(パイ)㎠
おうぎ形関係の問題は意外に苦手な子が多いです。
3番目
連続する3つの奇数の和は3の倍数になります。そのわけを説明しなさ
い。
nを整数とすると、3つの連続する奇数は2n-1、2n+1、2n+3とおくこと
ができます。よって3つの数の和は、
2n-1+2n+1+2n+3 = 6n+3
= 3(2n+1)
2n+1は整数なので、3(2n+1)は3の倍数になります。
こういう証明問題もみんな苦手ですよね。書き方のコツをつかむと
結構楽なんですけど・・・。
とりあえずはこんなところでしょうか。
夏休みもほぼ半分経過しました。
苦手な問題を減らして得点力をアップさせましょう!
参考:埼玉県立総合教育センターの入試情報
http://www.center.spec.ed.jp/?page_id=173
平成28年度入試問題と平成29年度学校選択問題(例)より引用させて
いただきました。